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家出少女りなぁ cross③

夜半過ぎまで会社にいた。

仕事の〆切りに追われ、ひたすらブラックコーヒーを煽っている。
今日こそは、ナニがなんでも彼女とデートしなければならない、という甘い強迫観念に捕われていた。

随分と会っていないから、きっと溜まってるにちがいない。
なにしろ僕がそうなんだから。

楽しみだな

そう考えるとパタパタとキーを打つリズムが心地よくなってくる。


男が事務なんてやってるから、合コンでは随分と珍しがられて結構イイんだけど。
職場でもやはり事務は女が多い。チヤホヤされるのも悪くなかった。

合コンでは「マジメなヤツだから」と紹介されるのが定番。
女はミタメによらずマジメな男にヨワいから。

来る者を拒まず、去る者を追わない。
それでよかった。

執着なんてゴミだ。

そう思って今迄バカみたいにマジメに仕事してきたんだ。

人間いつかはそんな生活にヒビが入る。
いつの間にか趣味も嗜好もなくなってしまっていた。

ところが仕事先で知り合った人間から「ギターやらないか」と誘われ、これも付き合いの一つだ、と軽い気持ちでバンド結成を引き受けたら、意外にもそれが僕の乾いた生活を潤してくれた。

バンドを始めて2ヶ月ほど経った時、ある女に出会った。女は可愛く笑う。
くるくるとよく笑う。

僕はその笑顔がたまらなく愛おしく感じる。

その女とセックスに至る迄、時間はかからなかった。
会社帰りにバッタリと駅で会い、一杯飲んで行こうかという話になって、その後、酒もそこそこにホテルに入っていく。

彼女との関係は、そんな風に、実にスムーズに始まった。


「さあて」
そろそろ仕事も片付き始めた。
ケータイを取り出してメールを打ち始める。

----------
今からだと遅いけど
どうする?
----------

彼女との、軽いやり取りのあと、会うことになった。


その日の勃ち具合は最高のテンションで、何の滞りもなく気持ち良くなれた。

温かい体に高ぶった唇が触れる。
「ぅんっ…」
胸元に触れた時に淡く吐息を洩らした。

「ナニ?…感じる?」

僕は少し笑って意地悪く聞いた。
コクリとうなづく照れくさそうな表情がいやらしい。

薄目なんか開けちゃって。
腰を浮かせて気持ちいいんだな。

短かめのスカートから細長く伸びる脚が好きだ。
シルバーラメのミュールがよく似合ってる。

春はパンプス、夏はミュール。女らしい脚ってのはこうこなくちゃいけない。
太股の上にいけばいくほど肉が柔らかくて触り心地がいい。

僕は丁寧に彼女の腿を撫でる。爪先で内側をなぞると彼女の体がビクビクと震えた。

ほらほら、感じてる。

「今日はなんか可愛いね。ガマンできないからさ、挿れさせて」
「うふぅ…ん」

ナニそれ。返事かな?ソソるな。イチイチ可愛い。

僕は首に手を回して彼女を抱き締めるようにしながら挿れる。
にゅるにゅると彼女は僕を受け入れていく。たまらない。この吸い込まれるような感覚が。
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